日商簿記2級(1)

日商簿記2級試験(1)

ITの職場なのに・・なぜか簿記の資格を取る。。

実のところ、私の職場では
これを知ってないと、業務をこなせない状況になりつつある。

例えば外資系、某ERPベンダー。
このベンダーの有名パッケージの、
会計システムの転記の仕組みを読み解くには、
少々テクがいる。

勘定科目体系に、2つのジャンルがある。

一体どういうふうに理解すればよいのか?
と問われると、

1)片方は主要簿とは別に、特殊仕訳帳、
  買掛金台帳などの補助簿を同時転記するための万能転記用であり、
2)もうひとつは主要簿のみの仕訳転記で
  済ませる簡易用途、いわば単式転記用

と考える。

・・のうえ、
"転記"の日本語訳を意識する必要がある。。
こうしたパッケージでの"転記"という表現は
あくまでも担当者業務レベルの"転記"であって、
IT統制上の承認が含まれてない。



■最近の日商簿記2級の傾向
 最近、簿記試験の受験者は微減である。

 合格ラインが70点絶対評価になっているため、
 各回の問題の難易度によって、合格率が大きく変動する傾向がある。
 たとえば、第107回では、なんと5%という異例の低さになっているが
 目立つ。
 前回132回は、第2問で珍問が出て、パニックになった人は少なくないはず。
 それを象徴するかのように、久々に20%台に落ち込む事態になった。
 が、難易度が高くなると次回は合格率が高くなる傾向もあり、
 それを差し引いても今回はまれに見る高い合格率となった。
 50%に届こうかというのは、この20数年を通してもなかったことで
 次回は何らかの見直し(問題の難易度にも影響が出るか?)が図られる
 可能性もある。

 とはいえ、試験内容を全般を通して見ると、確実にレベルは上がっていて 
 例えば工簿でのシュラッター図は、10年くらい前の
 2級の試験範疇には入っておらず、1級の試験範疇だったようだ。
 また実際、私が勉強している間にも、テキストの改訂があって
 出題範囲が広がった。
 これらをふまえると、社会の情勢に合わせ、わりとリアルに内容が変化している
 試験と言えるだろう。


■第133回:2013/02/24実施 日商簿記2級
 今回の試験、ポイントを備忘的に説明

第1問
1.荷為替手形の仕訳
 出ると予想されていた、特殊商品売買、荷為替に関する問題。
 想定通りのレベル。

4.会社設立に関する仕訳問題
 株式交付費のひっかけ問題。
 私はひっかかってしまった。。

5.不渡手形
 この問題は意外だった。。
 が、問題に”保証債務”という答えが出てるようなものなので
 たぶん予想は・・点を稼ぎたい系。

第2問
 仕訳日計表。ややボリュームあり。
 じっくりやれば、できるかも・・ということで最初はスルー。

第3問
 これも予想通りの、本支店合併財務諸表。
 内部利益控除の方法を習得していれば大きな問題なし。
 ただし後半は正答はほぼ不可能と思うので、捨ててもよし。

第4問
 やや変則系?の、本社工場会計の仕訳
 自分的には理解していた"はず"、が、結果は大失敗。
 メーカーの人間として許されざる失敗。。
 猛省、・・ひたすら猛省。。実務できちんと手当てをすべし・・

第5問
 個別原価計算
 基本的な問題なので、全問正解を目指したいところ。

結果的に、個人的には商簿で全体をカバーできたものの、工簿で失敗。
自分的には不満の残る結果だった。やはり基本はしっかりとせねば。。

ところで
・・2012/11月の前回132回2級
 この第2問は、おそらく語り草になるくらいのチョー"変態"問題。
 これで"撃沈"となった人は多いはず。
 結果もそれを表しているようで、20%台の低いものだった。
 実際は、基本を押さえていれば結構点は稼げるのだが。。
 私も、問題を直視し「なんじゃ?!こりゃ!」と一気に汗・汗・・
 その意味で今回133回は、リベンジ。。

 だいたい、低い合格率があると、次回試験は、易しくなる傾向があり、
 今回もそれにもれず、といったところ。
 実際、一部地方では70%を超える合格率がうわさになり
 全国的に見ても、近年まれに見る高い合格率になった。


次回は参考書等々について取り上げたい。。