日商簿記2級(2)


日商簿記2級試験(2)

2級の勉強は、独学で可能か?という質問がよく話題に上がる。
独学でもできるよ、という人もいるが、原価計算をやっていた私自身の経験から言うと、
独学での受験は今後は厳しくなっていくだろうと思われる。
最低でも、通信教育でもよいので、基本となるべきエッセンスを専門の筋から習得して
おく方が理解が早いと考える。

本来なら、専門学校に通って仲間と一緒に勉強に励むという形が一番モチベーションが
維持できるのだが、
私の場合、帰宅が遅く、なおかつ通院が続いていたので、
最終的には通信教育+独習に絞った。


ただし個人的な見解なので、そのあたりはご了解を・・

■テキストの選択
 最終的に、これが妥当なところでは?考えた組み合わせは、以下。

 【TAC社の合格テキストおよび合格トレーニング】







    これらはわりとオーソドックス系で、基礎固めに重要。
  基礎知識の網羅および全体の規模感を把握する。
 
  で、このテキスト(というか簿記2級全般を通して言えることだが)図体がでかいくせに改訂が多い。
  半年くらいのペースで内容が変わることもある。
  無視していきたいというのが本音なのだが、そういうわけにもいかない。
  時々ネットで最新情報を確認し、本屋で内容を調査しておくことをおすすめする。
  もちろんネットでも改訂内容が紹介されているのだが、実はあまり詳細はコメントされていなくて、
  たとえばこの1、2年の間に
本支店合併財務諸表のあたりはだいぶ深掘りされるようになって
  きている。

  目録は変わっていないのだが、ページ数が増えているのである。
  こういう内容は本屋で内容を確認しないと分からない。
  近年は法改正も多いので、そこそこ重要度の高い改訂が含まれることも少なくない。

  ただし、注意が必要なのは、このテキストを試験直前まで持ち続けているようでは、知識の消化が
  できていないということ。

  本番前になると、これらのテキストを捨てる勢いで、過去問が一通りこなせるくらいになければ
  ならない。


  じゃ本番前には"テキスト"なしで行くのか?と言うと
、それを下記の"スッキリわかる"シリーズを
  ダイジェスト版として補填する。 






  おなじみの、ゴエモンシリーズである。
  このシリーズの特徴は、イラストを多用しているので、自分の記憶の呼び出しが
  容易にできると言う点である。


  これに加え、スタンダードな問題集としては、以下を。






前述のTACの合格テキストシリーズには姉妹版として この「トレーニング問題集」が
出ているのだが、
実はけっこうなボリュームになる上、
中身の理解が少々困難なところがある。
あえて言わせてもらえれば、(全部に目を通す必要はない)

自分としては、苦手な問題を集中的に消化するために、これを使った。
これも前述のシリーズと同様、本番まで持っている必要はない。

逆に、本番まで手元に置いておくべきものとして、下記を挙げる。

【パターン別過去問題】
しょせん、過去問かい?と言われれば反論のしようがないのであるが、
やはり簿記2級という、膨大な知識体系の網羅性を維持するには、
このパターン別問題集で弱点を徹底的にやりぬくのが効率的である。






   過去問をたくさん解いていると、どうしても理解ができない問題に出くわす。
   私も最初はシュラッター図でつまづいた。
   いったい、この手の問題はどうやって理解するのか?と問題集を渡り歩いた末に出会った1冊である。
   この問題演習の特長は、解法、考え方を懇切丁寧に説明しているところで、
   理解を確実にするものにはちょうど良い内容である。
   
   とくにシュラッター図などは数学的?な要素も含まれるので
   こちらを参考にした方がはるかに理解しやすい。

■無敵の簿記シリーズ








 傾向と対策をバッチリ組んでいる向きである。
 このテキスト、仕事で参考にしてもよいくらい、と思っているくらいである。
 それほど時代の流れをよく反映して面白いと思っている。
 制度会計を業務にしている人には、1年に1回くらい購入してもよいくらいでは?
 と思われる。


 このテキストだが、同じTAC出版社の
 あてるシリーズをセットで購入すると、TACの直前試験対策に無料で参加できる。






 この「あてるシリーズ」だが、実は私はあまり(あて)にしていなくて‥(じゃ、紹介するなよ!
 と突っ込まれそうだが。。)
 ただ、"無敵"シリーズとこれをセットで購入すると、
 TACの無料講座に参加できる。
 こういう場を実体験すると、専門学校の良さを垣間見る思いがする。
 それほど、会計士との距離感が身近に感じられるような思いがするのだ。
 今までたまってきたストレスや愚痴・質問を吐きまくる。


 専門学校ほどお金は使えないけど、経験のある人の考え方は
 実務担当者として触れておいて損はない。

 で・・
 「こんなにもたくさん、買わないといけないのか?」と言われる筋もあるかもしれない。
 が、2級の試験範囲を侮ってはいけない。
 丸暗記でやっつけられる相手ではないのである。 
  実試験では、変化球的、そして変態根性丸出し?な問題も頻繁に出題される。

 試験会場その場で、柔軟に問題の解き方を思案できるように工夫しておく必要がある。
 
ここからは、おまけ編・・

■筆記具編
 【筆記用具】
  クルトガ

  3級ならともかく、2級では工簿が出るのでひたすら数字を書き続ける
  作業が延々と続く(司法試験には、ほど遠いが)。
  とくに工簿での勘定連絡表は丁寧に書いておかないと計算ミスにつながる可能性大である。

  工簿の一番恐ろしいところは、勘定連絡表のように、1カ所でも間違うと、
  五月雨式にあとに続く計算が、すべて無駄になるという点である。
  "航続距離"の長い、疲れない筆記具が必要になる。

  クルトガはご存じの通り、幅広い支持を得ているが、値段も下がっているので、
  是非おすすめである。
  とくに筺体がプラ製になってから手になじみやすく、フィット感も向上している。

【消しゴム】

消しゴム、個人的評価が分かれるところが大きいので参考程度に。。
このフォームイレーザーが、自分的には一番使い勝手が良いと思っている。
久々に「コイツはよく消える」と満足。。ほどほどにまとまり、よく消える。
が、弱点は消耗が激しいこと。3,4本くらい使い潰した。
試験では2本くらい余裕を持っておきたい。



こちらは、日本の消しゴムの代名詞とも言える、MONOシリーズだが、
私が気に入っているのはこのNPシリーズ。
これもまた消耗が激しいので、ストックを多めに盛っておいた方がよい

プラスチック消しゴムとしては、RADAR、もしくはMONOがあるが、
前者は消すのに少々力がいるのが難点である。
とくに勘定連絡表の一部を消したりする際には、少々注意を要するので、自分は使わないことにした。
MONOは少々、バリエーションによって性能にばらつきが大きく、好みが分かれる。
LIGHTシリーズなどは、仕訳シートが消しカスだらけになってあまり使い勝手は良くなかった
印象である。


【ペンケースおすすめ】


基本、試験が開始となれば必要最低限のもの以外、置いてはいけないのだが
最近はやりものとして、これをおすすめ。
立てられるということで最近人気を集めているペンケース。
実は、小生恥ずかしながら、試験中に何度も消しゴムを落としてしまったことが
あり、最後の方は何か手段はないものかと探しているうちに見つけた一品。
こいつにストックを大量に詰め込んで、試験監督に頼んで取り出せるように。。
と思っていたが、受験日の方が早く来てしまい、結局は購入することもなく終わったが。
しかしながら、興味をそそる文具である。。


【超おまけ・・消しカスクリーナー】



工簿で、いくら消しゴムの消しカスが大量に出るからと言って、
こういう楽しげなグッズを試験会場に持ち込んでいては、不謹慎ということで
退場になる可能性大である。。


小生は、"息抜き"にこういうことを考えるのは好きだが、さすがにこいつを
実行に移すほど、心臓に毛は生えていない。。

受験資格がとられる可能性も否定できないので、保証しない。。

【ハンディクリーナー:ダイソンシリーズ】


  もひとつおまけに。(やりすぎか!)
  自分でも何を主題に書いてきたのか分からなくなってきているが、
  こいつもハンディクリーナーとしては"最強"の部類に入ること間違いなしである。
  とにかく"吸い付く"らしい。。(おそらく答案用紙・受験票・身分証もろもろ・・)

  が、簿記を受験する人は、たいがいは私とは正反対に対峙する"整理整頓上手"である。。
  こんなもん、用意するまでもなく、きちんとお掃除をするだろう。。
  

 ・・と、最後の方は、酔いが回ってきたのか、訳の分からぬ方向に
 行ってしまったようだが、



 続きは、また。。